俺の気持ちはこの泡のようにふわふわと飛び続けている。
そして、中途半端なまますぐにパチンと消えてしまうんだ…
こんな心無かったらいいのに…
今の俺の心は、全ての気持ちが中途半端だ…
時雨、蓮、空羽、そして…花音。
俺の気持ちは、今誰に向かっている─……?
俺は、最後の皿を拭き負え食器棚に戻した。
ぱっと時計に目をやると、もう10時だった。
10時で切り上げる俺と泉さんは、2人でロッカールームに喋りながら向かった。
「美波さん、怖かった?」
興味津々で聞いてくる泉さんは、面白がっているようにしか見えない。
「からかわないで下さい。」
「何さー?遅刻する方が悪いんでしょ?」
「うるさいなぁ。嫌なことを思い出させないで下さい。」
エプロンをたたみ、その声と共にロッカーをバタンと閉める。
その音に続いて、泉さんもロッカーを閉めた。
「ってかさ、いつまで敬語使ってんの?愛依の方が年下なんだし、愛依って呼んで下さい。ね?槻丘先輩?」
泉さんはそう言って俺の肩をぽんっと叩くと、一足先にロッカルームから出て行ってしまった。
「……は、い…」
誰もいない部屋で言葉を零すと、俺も愛依に続いてロッカールームを後にした。
そして、中途半端なまますぐにパチンと消えてしまうんだ…
こんな心無かったらいいのに…
今の俺の心は、全ての気持ちが中途半端だ…
時雨、蓮、空羽、そして…花音。
俺の気持ちは、今誰に向かっている─……?
俺は、最後の皿を拭き負え食器棚に戻した。
ぱっと時計に目をやると、もう10時だった。
10時で切り上げる俺と泉さんは、2人でロッカールームに喋りながら向かった。
「美波さん、怖かった?」
興味津々で聞いてくる泉さんは、面白がっているようにしか見えない。
「からかわないで下さい。」
「何さー?遅刻する方が悪いんでしょ?」
「うるさいなぁ。嫌なことを思い出させないで下さい。」
エプロンをたたみ、その声と共にロッカーをバタンと閉める。
その音に続いて、泉さんもロッカーを閉めた。
「ってかさ、いつまで敬語使ってんの?愛依の方が年下なんだし、愛依って呼んで下さい。ね?槻丘先輩?」
泉さんはそう言って俺の肩をぽんっと叩くと、一足先にロッカルームから出て行ってしまった。
「……は、い…」
誰もいない部屋で言葉を零すと、俺も愛依に続いてロッカールームを後にした。

