「すいません…」
そんな美波さんの言葉に、謝ることしか出来ない。
当たり前だ、美波さんは何も間違ったことを言っていないのだから…
美波さんは困ったような顔をして1回大きなタメ息を尽くと、また椅子に座った。
そして、さっきよりも少し声を和らげた。
「本当に5時でいいの…?」
「…はい。」
「本当に間に合うの…?」
心配そうに聞く美波さんの言葉に、俺はまた黙ってしまった。
正直、間に合わないかもしれないと思う自分がいるから…
俺は本当に間に合うの…?
美波さんが本気で聞いてくれてるからこそ、適当な返事は返したくない…。
だから…、本当は間に合わない、って言いたいのかもしれない。
そうしたら、美波さんにも他の人にも迷惑をかけないで済むような気がするから。
でも…、それじゃあ実家に帰れなくなってしまう。
花音に逢いにいけなくなってしまう─……。
だったら…、ここでバイトをしている意味すら無くなってしまう─…
「櫂、今は準備しなきゃいけないから、またバイト終わりに答え教えて?」
時計を見て美波さんはそう言った。
その美波さんの言葉に頷くと、美波さんは一瞬でいつもの表情に変わり言葉を付け加えた。
「あ!それと、ボールペン貸してくんない?!あたしのやつインク切れちゃってさっ!」
そう言いながら美波さんは持っていたプーさんのボールペンを振った。
そんな美波さんに、俺は鞄から1本取り出し差し出す。
「ありがとっ!!」
そんな美波さんの言葉に、謝ることしか出来ない。
当たり前だ、美波さんは何も間違ったことを言っていないのだから…
美波さんは困ったような顔をして1回大きなタメ息を尽くと、また椅子に座った。
そして、さっきよりも少し声を和らげた。
「本当に5時でいいの…?」
「…はい。」
「本当に間に合うの…?」
心配そうに聞く美波さんの言葉に、俺はまた黙ってしまった。
正直、間に合わないかもしれないと思う自分がいるから…
俺は本当に間に合うの…?
美波さんが本気で聞いてくれてるからこそ、適当な返事は返したくない…。
だから…、本当は間に合わない、って言いたいのかもしれない。
そうしたら、美波さんにも他の人にも迷惑をかけないで済むような気がするから。
でも…、それじゃあ実家に帰れなくなってしまう。
花音に逢いにいけなくなってしまう─……。
だったら…、ここでバイトをしている意味すら無くなってしまう─…
「櫂、今は準備しなきゃいけないから、またバイト終わりに答え教えて?」
時計を見て美波さんはそう言った。
その美波さんの言葉に頷くと、美波さんは一瞬でいつもの表情に変わり言葉を付け加えた。
「あ!それと、ボールペン貸してくんない?!あたしのやつインク切れちゃってさっ!」
そう言いながら美波さんは持っていたプーさんのボールペンを振った。
そんな美波さんに、俺は鞄から1本取り出し差し出す。
「ありがとっ!!」

