少しでも何かを考えていないと、さっき見た場面が頭に浮かんできてしまう。
それぐらい、まだ鮮明に覚えている。



どうしてだよ…
何でだよ…



でも、同じぐらい綺麗だった…
時雨が花音と居た時と。



時雨の隣は、花音だけのモノだと想ってた。
勝手にそう想ってた。



でも、現れてしまった…。
空羽─…お前が。



いとこだから?
お前が花音のいとこだから?



だから…
こんなに花音に似ているの?



正直最初、
空羽…、キミが花音に似てるって気づいた時、俺は少し嬉しかったんだ。



もう1度花音の表情や仕草に出会えると想ったから…
また、花音の笑顔に触れられると想ってたから。



正直言って、居候を許したのもこれが最後の決め手だったのかもしれない。
もしかすると、また昔みたいに明るい生活が戻ってくるんじゃないかって…



そして、お前は俺の予想以上の生活をしていった。
本当にお前は花音に似ていた。



俺の中での太陽のような存在になっていったんだ…