☆ふわふわお姫様とクールなナイト☆


~†~愛希姫~†~


響君が私の名前を叫んでから、全てがスローモーションに見えた…



私は咄嗟にしゃがんでいた。



次の瞬間には響君に引っ張られて、勢い余って転んでしまう。


「痛ッ…くない。」



あれ、私、転んだのに痛くない。
もしかして自ら受け身を…



「お嬢様、大丈夫ですか…?」



ってそんなわけなかった!
自分の下から聞こえる声に我に返る。



私は響君を下敷きにしていた。


「ご、ごめんねっ!?痛くない!?重かったでしょう!?すぐ退くから!」


慌てて退こうとしても、響君が許してくれなかった。



「僕は平気ですよ。それよりお嬢様はお怪我なさいませんでしたか?」



優しく頬に触れ、心配そうに覗き込んだ。