年上な彼女

「背伸びたね?」

初めて佐野くんから
会いにきてくれて

夏休み会えなかった事
なんて忘れてしまうほど

嬉しかった。


「8センチ伸びました。」


「そんなにのびるもんなの?すごいね〜」


「あ、これ」

ちいさな紙袋をさしだした

なかには夏休みの前に

貸していたタオルが

入っていて佐野くんの
匂いがした。

「わざわざごめんね?言ってくれればとりにいったのに。」