年上な彼女

みんな見てみぬふり。

私もそのうちのひとり。



「すいません。うるさいです。」

え?


聞き覚えのある変わらない
トーンの声


「なんだよ、べつにお前に迷惑かけてねーだろ。」

「迷惑です。大きな声で話すのも、優先席に座っているのも。」

「はあ、てめーはじじいか?そんなに座りたいのか?」