「…ありがとな、心配してくれて」
別に怖い夢を見たわけでもないので、当たり障りのない言葉で返す
嬉しそうに笑った彼女は再び眠気に誘われたのか、ソファーに横になる
すぐに寝るのかと思っていたら綺麗な瞳が俺を捕らえる
「寝ないのか…?」
「………大好き」
「……………」
いきなり発せられたその発言に意識を活性化された
さっきの出来事のせいですっかり忘れていた…
大好き…のことを…
しかし…こんなとこで言ってもいいのだろうか?
前に告白したときもここだったが、そのときの翼は恋だの愛だのをあまり理解してなかった
しかし、今はもうちゃんとわかっている…?ま、前よりはな…

