「…うん!大好き…!いっぱい、いーっっっぱい好き!」
気持ちがスッキリし、しっくりくる言葉も見つかった彼女は慎の話ができて嬉しいのか、可愛いすぎるほどの微笑みを浮かべる
こんな表情をほかの男に見せたなんて知ったら慎さんはめっちゃキレんだろうな…
ふいに想像した慎のキレる姿に笑いが込み上がる南月
「慎が大好き、大好き」
呪文のように繰り返してまるで小さい子のように無邪気に笑う
「翼、慎さんが帰ってきたら言うんだよ」
「大好き…?」
「そう、大好きって言ってみて。そしたら慎さんも同じ気持ちいってくれるから」
「慎も同じ気持ちなの?」
「わからないけど多分な」
否、絶対だな…
「嬉しいな、慎も大好きなの」
それからずっと終始笑顔でニコニコと周りに花を飛ばす
授業の終わりを知らせるチャイムがなる
するとはっと南月を見る
「どうした?」
突然のことに少し驚いていると数回瞬きをした彼女が言った
「大好きを教えて……くれて……ありがとう…!」

