社長の溺愛




「ん……」



起きたか…?


時刻はお昼どき12時過ぎ


カタカタとキーを叩く音だけが響く部屋に愛しい声が混ざる



「おはよう、気分は?」


「………大丈夫」


「喉渇いただろ、水飲みな」


「ん……」



水を張ったコップを口許に持っていくと小さく喉を動かす


飲んだことを確認して枕元に置いていた体温計で熱を計らせる


しばらくすると『ピピッ…ピピッ』と機械音が聞こえた



彼女は脇に挟んだ体温計を抜くと首を傾げる



……逆だ、上下が逆になってるよ



たまらなく可愛くてついつい見いってしまう



スッと彼女の手の内から小さな体温計を抜き取る



37.5度…



まぁまぁだな