社長の溺愛




それからパジャマを着せる


なるべく笑顔で翼の身体を見ないようにしていたからかなり時間がかかってしまったが…



「もう寝ろよ?」


「ふぁ…い」



あくびを噛み殺して返事をする彼女にチュッとキスを落とす



これくらいなら許されるだろう


「おやすみ」


と柔らかく声を掛けて部屋を出ようとした



「……会社?」



寝る前特有の聞こえにくい声でそう訪ねる



「違うよ、書斎にいるから」


「……ここには…いない?」


「いてほしいのか…?」


「ごめんなさい…」



はっきりと甘えてくれればいいのにな



「謝らなくていい、今パソコン持ってくるから」



「ありがと…慎…」



「あぁ、おやすみ」




今度こそ本当におやすみを交わすと、引きずり込まれるようにして夢の世界へ行った彼女



しっかりと寝顔を見届けて、書斎に置いといてあるパソコンを寝室に運んだ