翼を苦しめていたワンピースがベッドの脇に落ちる 「待ってろよ、今タオル持ってくるから」 一刻もはやくこの場から退出しなければ…! 「ん…」 パタン…――― 「はぁ~……きっつ…」 思わず出てきた言葉にさらに肩が下がる そうだ、タオル 拭いてやらないとな… バスルームに行きタオルを冷たい水で濡らす 「翼ー?」 タオルを持って寝室に行くと未だに苦しそうな表情の翼がタオルケットにくるまれていた 「慎…まだイヤなの…」