社長の溺愛




それから食事はものの見事に進み、しばらくして家路についた


なにか物足りない



ポッカリと穴が空いたような気分もいつの間にか忘れていて


ただただ少し冷めたような翼が気になった



そういえば―――……




危うく忘れるとこだった


こいつは要注意人物だ、忘れちゃだめだな




『なっちゃん』





翼のお気に入りとのご対面までにメンタル強化を謀ろうか…




まぁ、たとえ翼がなっちゃんを気に入っていても



なっちゃんが翼を好きでいようと



俺には通用しないかもな




翼と離れるなんて考えることも難しいんだから