それに、あたしと青子とでは大きな違いがある。

あたしは彼氏彼女の関係でないにしても、好きな人はいる。

でも青子は男に興味がないらしい。

いや、青子の名誉の為に付け加えるが、だからって同性愛者ってわけではない。

ただ、彼氏という存在に興味がないのだとか。


(※そんな青子の話を書いた【プラトニック純愛嗜好】もよろしくね)


「で、マジあんたら今日はどうしたの?喧嘩でもした?」

「うっ……」

「げ、マジだ?」

さくらの問いかけについうつむいてしまったあたしを見て、彼女の顔が引きつった。

冗談で言った事がマジだった時の気まずさと言ったら……。

さくらだけでなく、あたしまで気を遣ってしまう。

「喧嘩、ではないんだけどね。……あのさ」

そう言って、あたしは昨日の出来事をさくらに話した。

だって本当は、誰かに聞いて欲しくて仕方なかったんだもん。