「なんで、いるんだよ」
輝流もいねぇし、
森がこの部屋にいる意味が、
わかんねぇよ…。
「いちゃ、ワリィかよ」
「べ、別に、そういうこと言ってねぇだろ!?」
「“幼なじみ”との久しぶりの再会なんだから、いいだろ?」
「そ、そうだけどさぁ…」
「なんで、男子校(こんなところ)にいるんだよ」
やっぱり、
幼なじみの森だったか…。
ちょっとだけ、
期待してたのにな…。
別人であることを…。
「いろいろ、あったんだよ」
「ふーん?」
「森は? 名字…」
「養子になった」
養子…?
「そっか…」
「3千万で、今の家に買われた」

