「高校生になってから、春までの4年間、悠の友達も見てねぇし、聞いてねぇし、何より、知らねぇよ。学校のことだってそう。何も、聞いちゃいねぇ。何も、教えてくれねぇんだよ」

「………それは、意外ですね」

「1回…無理矢理聞き出そうとしたら、ブキギレちまって、今でも腕に、そのときの傷が残ってる」

「悠さんが、遥さんに?」

「あぁ。悠にヤられたのが、そのときが初めてだった」

「その傷、見せてもらってもかまいませんか?」

「あぁ」

あたしは、おもむろにYシャツを
脱ぎ出した。