「遥〜!!」

「は〜い!!今行く!!」

お母さんに呼ばれたあたしは、
大量の荷物を持って、
それを玄関に置いてから、
リビングへ行った。






「おまた…「遥、かわいい!!」」

リビングに入った途端、
思いきり抱きつかれた。


抱きついてきたのは、
兄貴の、悠(ユウ)。
不良のくせに超シスコン兄貴。


「つーか、違和感がねぇな…。お前やっぱり本当は、男なんじゃねぇ?」

と、誉められても、
嬉しいような、
悲しいような…。