「…………友姫」
「ん…?」
話し始めてから今までずっと、
黙っていた拓海さんが、
初めて口を開いた。
「本気、か?」
本気か?と、
そう尋ねる拓海さんの表情は、
今までで見たことないくらい
真剣そのものもで…。
俺は無意識のうちに、ゴクリ…と
唾を飲んでいた。
「…………うん。本気だよ。120%
の超本気。今までもこれからも、
思い出を2人で共有したい」
…………(;´д`)
“超本気”
こんな重苦しい空気の中、
そう言えた友姫は、
本当にすげぇと思える。
…………でもなんか、
それってすっげぇ、
友姫らしくて俺は
いいと思う。
言葉だけじゃ、
本気に聞こえねぇけど。
友姫の顔を見ればわかる。
友姫も真剣なんだ…って。