「友姫。俺…「明後日」」

「…………あ?」

「明後日の10時、日本を発つ」

明後日…。




「バイバイ…楓」

「ちょ…待てよ!!友姫っ!!」

―――半ば強引に、
俺は友姫の体を抱き寄せた。



「楓………」

「言い逃げすんなよな…」

「だって……「だってじゃない。
俺も、友姫が好きだから、言い逃
げなんて許さねぇ」」

「……………楓…」

「ん?」

「好き……」

「俺もだよ」

―――そう言ってかわした、
友姫との初めてキスは。




俺にとって、


“友姫を手放さない”っていう、


誓いのキス―…。