「楓―!! おっはよ―!!!!」
―――翌朝。
友姫はいつものテンションで、
俺を起こしに来た。
「…………はよ…」
「楓が起きてる〜!!え…なんで!?
てゆーかもう、着替えも終わって
んじゃん!!何!?どうしたの、楓!?
急に!!!!」
「…………友姫。ちょっと来い」
「…………えっ? あ、うん…」
友姫の腕を引っ張りながら、
俺たちは公園に来た。
「友姫」
「………ん? 何? 楓」
「…………アメリカに引っ越すっ
てこと、なんで黙ってた?」
「……………えっ……」
友姫は、
“なんで知ってるの…?”
そんな表情を見せた。
「何のはな…「とぼけんなよ。拓
海さんに全部聞いた」」
「…………………っっ……」
「なんで…なんで、言ってくれな
かった?」
「そ、それは……」
俺は、友姫にとって、
どうでもいい存在なのか…?
だから、
言ってくれなかったのか…?