「じゃあ、何だって言うんだよ?」

「引っ越すんだと」

「へ〜。どこに?」

「………………カ…」

「あ?聞こえねぇよ」





「アメリカ」




そう言った途端、
リビングが一気に静まり返る。



「…………冗談…だよな??」

「冗談じゃねぇよ。拓海さんから
聞いた」

「……………そうか…。お前、ど
うするんだ?」

「……………わかんねぇ…」

どうすればいいのか、
まじでわかんねぇ…。






なんで友姫は、
もっとはやく、
俺に言ってくれなかったのか…
とか、いろいろ考えちまう。


…………やっぱり、
友姫にとって俺は、

ただの、“幼なじみ”なのか…?