「…………なぁ、友姫」

「…………ん? 何? 楓」

「お前さ、自覚ある?」

「…………何の?」

キョトンとする友姫。


…………まじかよ。


まぁ…友姫が天然なことは
知ってるけど。




「お前さ、普通こういうのを男に
頼むんじゃねぇよ」

「………へっ? こういうの…?
……あ、下着のこと?…別に…。
てか、楓だから頼むんだよ?お兄
ちゃんにですらそんなこと、頼ま
ないよ〜」

笑ってそう言う友姫。


―――そう。

友姫が俺に、
洗濯をしろと頼んだもの。





それは、“下着”だ。