「へぇ〜。お前らもう引退したの
か。引退するにははやくねぇ???
高校生になってからが、一番、楽
しいんじゃねぇの???」
―――あまりよくわからないが、
大したいざこざもなく、
意外なほどあっさりと、
俺と慶は、劉雷の奴らと
打ち解けた。
「元々、高校に行ったら抜ける約
束で小4のときに入れてもらった
んだ。約束っつーのはな、守るた
めにあるモンだからな」
…………小4で入ったのか。
劉雷に。
大したガキだな、コイツら。
…………気に入った。
「お前ら、気に入った。俺らの仲
間になれよ」
ま、仲間っつっても、
月2で走るくらいだけど。
「もちろん。よろしくな」
「おう」
それからコイツらとは、
先輩とか後輩っていう枠組みを
外して、
ツルむようになった―…。
番外編①、END.