「「はやっ…」」

開始からわずか10分。

俺は、終わった。


「では、出て行っていいですよ」

「ん〜」

教室を出たものの、
どこ行こう????


特に行きたいところなんか…

「遥っ!!」

不意に後ろから名前を呼ばれ、
振り返ると、
テストが終わったらしい森が、
そこには、いた。


「終わったのか?」

「おぅ!!俺、優秀だから」

「そっか…」

自分で、“優秀”って
言っちゃうあたりが、
森らしいよね…。

頭よくない人からしたら、
イヤミ以外の何者でもないけど。