「サボりか?」

悠はさっきと同じ言葉を、
また、言った。

「午前頑張った。超〜頑張った。だからもう、いい。疲れた」

「…………そうか」

そんな言い訳、悠には
通じないと思ってたのに。

意外にもあっさりと、
悠は信じた。



いや…違う。

信じたんじゃなくって、
“許してくれた”んだ。





「借り物競争、棄権したんだって?」

悠はあたしの隣に横になって、
そう言った。


あん…の、おしゃべり森め。

あとでシメる。



「あぁ。だから…何?」

「中途半端とか、珍しいな」

「たまには、中途半端にしたくなるんだよ」

真面目過ぎんのも、
つまんねぇだろ?