とかなんとか思ってるうちに、
夏樹の番になった。
お、はぇーな、そこそこ。
夏樹が紙を見た途端、
顔をしかめた。
………引いた、か…。
「遥」
「………あ?」
「来い」
「え? あ、ちょ…」
返事をするヒマもなく、
夏樹に腕を引っ張られ、
半ば引きずられるような体勢で
そのままゴールした。
「借り人って、なんだったんだ?」
借り人競争が終わったあと。
夏樹に尋ねた。
「…………」
「おい!!シカトかよ!?」
「…………」
「おいって!!」
「………チビ」
「…………は?」
ボソッとつぶやいた夏樹。
………チビ?
ちび?
チビ?
TIBI?
チビだぁ!?