教室の前に着くと
「じゃあ俺先に入るから俺が名前呼んだら入ってこーい」
「はいよ!!」
チョコを食べてご機嫌な雪はへにゃりと笑いながら敬礼する
「おう、いい返事だ
龍夜は後ろから入ってこいよー」
「…」
龍夜は返事する事はなく一度雪に目をやってから教室へと入っていった
「龍ちゃんたらツンデレー」
ケラケラと笑いながらもう見えない龍夜に向けて言葉を放つ雪
「…ツンデレて…
まぁ、いい。俺が呼んだら来いよー」
そう言うと雪の返事を待たずに教室へと入っていく。
「そーちゃんたらせっかちなんだからー」
ぶー、と頬を膨らませながら文句を言うがツッコミはいないので場は静まり返る
「まだかな~…雪ちゃんひとりじゃ寂しい!!」
ぶー、と頬を膨らませながら文句を言うがツッコミは(以下略)
ツッコミ不在の中へにゃへにゃに溶けているチョコを食べて待っていると
「夜野ー、入ってこい」
と、言うそーちゃんの声が
「はーい」
全く緊張感の無い声で返事をすると、雪は教室に入っていく…
そして出ていった。
『「なんで!?」』
教室にいる生徒からツッコミがきた。
だが雪には聞こえてない
なぜなら自分の世界に旅立っているから。
(よよよよし!!とりあえず落ち着くためにチョコを食べようか!!)