夜野 雪(やの ゆき)は机に向かって勉強をしていた。


高校受験を数日後に控えてるのだから当然といえば当然なのだけれど。




しばらくして雪はフと顏を上げて時計を見る。


時計は午後8時を表示している


「(3時間勉強してたのか…)」


少し眉間に皺を寄せながら、ぐっと腕を伸ばしため息をつく。



――コンコンッ

「雪ちゃん…今大丈夫かしら?」


部屋の扉をノックする音の後に母親の声がした。



「いいよー」


軽く返事をするとガチャッという音と共に母親が入ってくる。


「どうしたの?」


なんだかいつもと感じの違う母親に問いかけてみる



「雪ちゃん



――…雷楽(らいがく)学園に入らない?」


「おっけー☆」


「え」


「え?」







(こうして私は雷楽学園に入学する事になりましたとさ



試験?余裕だったよ!!)