*桜ノ月光*




とりあえず明日輝と別れ、桜の家に帰った。


嵐は静まっているけど天気がいいわけじゃない。


鬼神が強くなっている。



「ただいま…」



玄関のドアを開けた瞬間桜が抱きついてきた。


「桜…」


「お母さん…は…?」


「わからない…」


「お母さんが帰って来ないの…」



桜の目をみることができなかった。