「で、でも・・・」 また何か心配なことを口にしそうなメリアに、モールディング伯爵は「ほら」と、わざと窓の外を指差した。 「そろそろ君の家だよ。今夜は僕の我儘で話に付き合ってくれてありがとう、メリア」 「そ、そんな・・・。わたしの方こそ、こんな夜更けに愚痴を聞いてくださって・・・」 そう言いかけたメリアに、モールディング伯爵は満面の笑みでこう伝えた。 「明日十時、ここへ迎え来るよ。部屋の荷物をまとめておいて? 明日から君は僕の専属侍女だ」 「・・・へ・・・!!??」