”君は令嬢だ。執事に敬語を使うんじゃない”という、エドマンドの厳しいアイコンタクトだ。

(こ・・・、怖い・・・・・・)

 メリアの背筋、タラと妙な汗が流れ落ちる。

(なんでこんなことになってしまったの・・・!? わたしはパトリック様の専属侍女で十分満足だったのに!!!)
 
 
 何もかもが、おかしな方向に動き出してしまったメリアの運命。
 こうして、ここランバート伯爵家の屋敷で、偽令嬢として奇妙な生活が始まってしまった。