あたしがモデルを始めたことで
人生は変わって

キラキラ輝きだした。

楽しかったし、颯人さんと和也
とも出会えた。


・・でもモデルになったから
母さんはやってきたの。


お金をもらいに・・ね。



それにあたしの過去は
いつかバレてしまうから

事務所にも迷惑をかけてしまう。



だから・・―



[でも後悔なんて1つもないよ?
皆と出会えて、あたしすっごい
幸せだし]



[颯人には言ったんか?]



[うぅん、まだ]



[・・なんか優越感やな。]



ニヤリと嬉しそうに笑う
和也。



[俺はモデルの安藤ちゃんじゃ
なくても、1人の女の子と
して大好きやからっ
そこらへんは心配しやんでえぇよ]



いたずらっぽく微笑んで

あたしの髪をくしゃりと撫で
たあと

和也は部屋を出ていった。



ありがとう、和也・・―