激甘王子様


「じゃあな」

そう言って、あたしの頭にポンと手を置くと、いつもみたいな笑顔を見せた

……

冷たい廊下に、しゃがみ込むあたし

まさかこの光景を誰かに見られてたなんて…思ってなかった。


キスしたのは事実

廉を傷つけたのも事実


「本当にごめんなさい」


すべて話し終えると、我慢していた涙が溢れ出す。