「言えよ。好きって」 「えっ?」 「1回も椎菜から直接聞いてねぇ」 その、ねだるような言葉に、あたしは反論なんて出来なくて…。 「好きだよ?」 「もっと」 返事を急かすと、あたしの髪に指を絡める。 胸の高鳴りが加速していく…。 廉の意地悪 そんな顔でこっちを見ないでよ 「俺の事嫌いなの?」 それなのに、急かすアナタはどこまで意地悪なの? 「大好き…だよ」 精一杯の勇気を振り絞って出た廉への気持ち。 「知ってる」 そう言って、とろけるようなキスをまた落とすこの王子様。