かっちゃんの姿は、大人には見えないので、畳ヶ池の近所の大人たちは『はるちゃんと、ほのちゃんは自分で捨てた訳でもないのに、小さい女の子が二人で、毎日池のゴミ拾いして偉いわねぇ~』とか
『危ないわよね?池に落ちないかしら…大丈夫かしら?』とか色々な事を言っています。
ある日、畳ヶ池前にある加藤畳店の達也おじさんが声をかけてきました。

『はるちゃん!ほのちゃん!毎日二人でいったい何をやってるんだ?』
かっちゃんと、はるかちゃんと、ほのかちゃんは、一斉に声のする方に振り向きました。

『え?おじさん、解らないの?ゴミ拾いだよ♬大分きれいになってきたんだ♪』
はるかちゃんが元気一杯の声で答えました。
次にほのかちゃんが大きな声で言いました。
『おじちゃん!二人じゃないよ?かっちゃんもいるでしょう?三人だよぉ♪』
かっちゃんが、後ろで笑っています。