三十年くらい前『畳ヶ池』で近所の男の子が遊んでいました。
友達はみんな、夏休みになると旅行やら、おじいちゃんや、おばあちゃんの家に帰ったりと、出掛けてしまいました。
男の子は池で泳いだり、釣りをしたりしていました。そこで男の子は生まれて、初めて見る生き物を発見しました。
男の子は、その生き物を捕まえようと後ろから飛びつき、取っ組み合いになりました。
男の子はうちの人や、近所の人々に『河童を見たんだ!あの池に河童がいるよ!』と言いまわりましたが、誰も信じてくれません。
その日から男の子は毎日畳ヶ池へ来ました。河童は男の子が来るのを待ちました。
お互い、口には出しませんが喧嘩友達が出来たことが凄く嬉しかったんです。
男の子は、河童とも自然と仲良くなり、一緒に池で泳いだり、釣りをしたり、アミで色々な生き物を捕まえたりしました。