ベッドから降り、バスルームへと向かう。



頭が割れると思うほど、尋常ではない痛みが襲ってくる。



苛立ちを充満させた脳内で、昨夜のことを必死で思い出そうと試みる。




だが、断片的なものでしか思い出すことが出来ない。



勤務先の先輩と、飲みに行った。これは間違いない。この尋常じゃない頭の痛みがそれを物語っている。




確か、飲んでいる最中に何かがあったはずだ。



でなければ、俺が酒に酔わされるなんてあり得ない。