新しい砂時計(続編)



「………、あいつはいーのか?」


そう言って俺は目線をあいつに送る。
そう、亜実にはあいつがいるから。
他の男の家になんてそう簡単に行ける立場ではないんだ。


『大丈夫。許可もらったから』


『なら決まりね!お菓子とか、飲み物とか、みんなで持ち寄って。はしゃいで部屋汚しちゃお♪』


「汚すな!!」


俺は、笑っていた。
亜実がいて、利樹がいて、唯がいて。
それは以前と変わらない光景だった。


利樹が、こっちを向いてクールに笑った。