俺は、部屋のベッドにダイブした。 何かを投げつけたり、荒らしたり、狂った行為は、もうする気にもならなかった。 だけど完全には戻ってはいない。 それは、亜実が鍵を握っているような気がして。 なんら変わらない笑顔をむけてきた亜実が。 もしかしたら、決定的な何かを俺に言うんじゃないかと。 「ああああああああッッ」 狂うかわりに俺は叫んだ。 叫んだって何も変わらないけれど、心の拠り所がなかった。 あの笑顔が、 どうしたらまた俺のものになるのか―――――