「利樹――――――お前、何か知ってる?」 『亜実のことは、それ以上は知らない。………でもお前の目。ついこの間までと、違う気がする』 「“目”…………」 活田も、同じことを。 悲しみを、嫉妬を改めて覚えて感じた。 俺は今、確実に。 以前の俺に、戻ってきている? 悲しみの反対に、少しだけ期待。 戻れる、かもしれない、と。 だけど。