それは、昨日のこと。 ―――――――――――――――――― 『亜実、行くよ』 「あ、和真!待ってよー!」 あいつの隣で、笑う亜実。 あの笑顔………呼び方………。 付き合っているのだと、確信した。 どうしてなんだ、どうしてなんだ……… と、俺にいう資格なんか。 最初からないのはわかってるんだ。 ただ。 見ているのが、つらかった。