あの日俺は、亜実に別れを切り出されて。 俺の中にあった何かが、俺を支配した。 死にたくなったんだ。 亜実と一緒にいられなくなるのなら。 自分に向けた、カッターの刃が。 俺をかばった亜実にささり。 目の前が真っ暗になったとともに、 狂う前の俺が戻ってきたんだ。 亜実の大好きな、 無邪気でまっすぐな瞳をしている俺が。