―――――ついに新学期だ。 亜実は、退院できたのだろうか。 あれだけの傷だ、退院してなくてもおかしくはないだろう。 ごめんな。 しかし俺は、予想外の光景を目にする。 ――――――亜実 まぎれもなく、亜実が。 少しやせたような気もするけど、亜実だ。 顔が直視できない。 いや、目なんか合わせられない。 そう、思っていたのは。