『和真くんには本当に感謝しなきゃいけない……』 なぜ、感謝なんかしなきゃいけないのか。 答えはたったひとつだけだった。 全部、俺のためだったから。 そう、誰でもなく、この俺のためだったんだ。 ばらばらだったものが一本になった。