好きだ。 やっぱり亜実が好きだ。 亜実が好きだと言ってくれたまっすぐな瞳で。 俺はそう伝える予定でいる。 欲を言えば、また一緒にいたい。 けれども、あいつを思うなら、それはそれでしょうがないけど。 そんなことを考えて。 変わらずに微笑んでくれる亜実はまだいるから。 だから、俺は言うと決めた。 砂時計の砂が、輝いて見えた。