「助けに来てくれたのはありがとう。あんなやり方あたしだって嫌いだし…。でも、だからって友達やめるなんてそんなこと言うなんてっ。」




「愛美…俺は…」




「亜美だっていっぱいいっぱいだったんだよ。香織達からいろいろ言われてる時だって、亜美はずっとやめようって言ってくれてた。」




ほんとに?
亜美が?




「亜美…きっと本気で健ちゃんが好きなんだよ。」




その言葉に胸が痛む。



「健ちゃんだって、今まで亜美の告白をはぐらかしてきたのは、亜美が本当に大事な人だったからじゃないの?友達として…失いたくなかったからじゃないの?」




「うん…」



「じゃあ簡単に友達やめるなんて言っちゃダメだよ。好きな人との繋がりがなくなるなんて、一番悲しいことだよ…。」




愛美は涙を浮かべながら言った。