亜美はゆっくり振り返った。
｢何。｣
｢お前、自分が何したかわかってる？愛美は大切な友達だろ？｣
｢だから何？｣
｢だからって…。お前も気付いてるよな？愛美は俺にとって大事な人だって。｣
｢じゃあ…健はあたしの気持ちに気付いてないって言うの？｣
正直ドキっとした。
｢いや…あの。｣
｢気付かなかったなんて言わせない。今までだって何度も想いを伝えてきた!健はいつもはぐらかして…。でも…健と仲良くしてる毎日が楽しかったからっ…。健に一番近いのはあたしだって思ってたからっ…。だからっ…だから別にいいかなって。今はこんな関係でもいいと思ってた!でも、愛美が来てから変わった。愛美は…いとも簡単に健の心をさらっていった。｣
亜美の目からは大量の涙がこぼれている。
｢愛美が悪いとは言わないっ!でも…でもあたしはどうすればいいの？どうすればよかったの？｣
亜美の言葉には正直心が痛んだ。
でも…
