それでも君を愛してる

体育祭当日―




俺らのクラスは教室に集まっていた。





みんなでエンジンをくむ。
「じゃ、これまでの努力を無駄にしないように、それぞれ精一杯やること!!」


大吾のかけ声でみんなが一斉に
「おーっ!!」




エンジンをくみ終わった後、ふと愛美を見た。





愛美の目は大吾に向けられていた。

ただ見る感じではない。



すごく、すごく切ない顔だった。