それでも君を愛してる



愛美は体育祭の思い出を、少し興奮ぎみに話す。
「その時もポニーテールにしたの!でね、みっちーが…」



あ、と言って言葉をつまらせた。





みっちー?
友達の名前か?


まさか男じゃないよな。
みっちー、だし。



「みっちーがどうしたの?」


「えへ★忘れた。」

本当に忘れたのか、その先を話したくなかったのかはわからないが、愛美が話さないならそれでいい。




鼻歌を歌いながら、愛美はまだ苺ジュースを飲んでいる。