それでも君を愛してる



俺の視線に気付いて、
「あ、苺がよかった?」
なんて聞く愛美は、意地悪そうに微笑んだ。




苺、好きなのかな…



「いや、りんご好き。」


「よかったぁ。」
はにかんだ口からは白い歯が見える。





「なぁ、前の学校の体育祭ってどんな?」
どうやら俺は、愛美の過去が知りたいみたい。


前過去を聞いた時とは違って、うーんと悩んでみせた。

「楽しかったイメージはすごくある。ここよりももっと種目があって…。応援合戦なんて、もうめちゃくちゃ。ちなみにあたしは、チアガールしたなぁ。」


愛美のチアガール、きっとすごく可愛い。