放課後の校庭。
まだ空は青い。
部活動の声が響き渡っている。




俺と愛美は校庭の隅にいた。


日陰だし、2人きりだし、最高の場所だ。






愛美は隣で、靴ひもを結びなおしている。


耳にかけた髪がものすごく色っぽい。



すぐに愛美が俺の視線に気付いて、
「なぁに〜?」
とわざとらしく下か、らのぞいてきた。




「いや、別に。」


「変な健ちゃん!」

愛美は立ち上がり、2、3歩前に歩いてくるっとまわった。


「さ、やろっ♪」
その仕草が妙に可愛いかった。






それからずっと2人で真面目に練習をした。